使ったことある?デジタルアーカイブズ
こんにちは!お茶の水女子大学歴史資料館でMuSA(ムサ、Museum Student Assistant)のお仕事をしています、博士前期課程1年「かめい」です。普段は日本中世史の研究をしております。
今回は、当館が運営しているお茶の水女子大学デジタルアーカイブズについてご紹介します!
アクセスは▶こちら
お茶の水女子大学デジタルアーカイブズとは、歴史資料館に所蔵されている貴重な歴史資料をデジタルデータ化し、一般に公開しているものです。
デジタルアーカイブズは大きく3つのパートに分かれています。
① 女性研究者名鑑
本学を卒業した4人の女性研究者(保井コノ氏・黒田チカ氏・湯浅年子氏・辻村みちよ氏)について、その足跡を記録したものです。各研究者の詳しい経歴や業績について知ることが出来ます。
② お茶大のあゆみ
本学の沿革を、年表形式で詳しく公開しております。明治7(1874)年、官立の女子師範学校創設の布達が出され、明治8(1875)年には本学の前身である東京女子師範学校が開校されますが、開校以来の歴史を、本学卒業生の卒業写真と併せて閲覧することができます。
③ 大学の資料
本学所蔵資料の画像データ・解説を、自由に閲覧できます。学校生活・行事の写真資料、美術・工芸品、教育関係資料など、種類は様々です。
例えばこちら! (資料タイトルをクリックするとデジタルアーカイブズにジャンプします)
▼『第七恩物 置板法』(明治~大正期)
本学附属幼稚園(日本初の幼稚園)で使用されていた教育玩具です。
( 大学の資料>教育資料>附属幼稚園旧蔵教育資料 )
▼ 『学校生活 裁縫実習(洋裁)』(昭和15(1940)年11月)
( 大学の資料>写真資料(行事資料)>奮起の学校生活 )
▼ 『明治三十五年頃の通学服』(昭和9(1934)年頃)
明治の女学生といえばコレ!他の時代はどうでしょうか?
( 大学の資料>美術工芸>東京女子高等師範学校附属高等女学校生徒服装の変遷 )
さて、お茶の水女子大学に限らず、大学・博物館などの研究機関では、こういったデジタルアーカイブズを公開しているところが少なくありません。公開の主な目的は、所蔵資料を研究機関だけでひとりじめせず、一般の方々の閲覧に供し、調査・研究に役立てて頂くことです。もちろん、本学のデジタルアーカイブズもそのように生かして頂ければ幸いです。
ですが、特にこういった歴史系のデータベースは、ふらっとアクセスして読み物として楽しむのもおすすめです。
女性研究者名鑑(①)を読んでみると、学会で男女差別が激しかった時代、着実に実績を積み重ねて道を切り開いていった先輩たちの姿に勇気づけられます。
お茶大のあゆみ(②)をざっと見てみると、長いこと日本の女子教育をけん引してきた学校ですので、教科書で見たような人物や事件によく関わっていることに気がつきます。
大学の資料(③)は、写真資料に解説がついているのが良いところ。自宅にいながら、博物館に行った気分になれます。
ぜひ、皆さんなりの楽しみ方を見つけてみてくださいね!
なお、お茶の水女子大学デジタルアーカイブズに掲載されている所蔵資料につきましては、無断転載・無断利用を禁止しております。
資料の利用申請につきましては、▶こちらをご覧ください。